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AIガバナンス認証「C認証」開始|中小企業にとっての意味と使い道

最終更新:2026.08.17 / AI参謀 編集部
AIガバナンス認証「C認証」開始|中小企業にとっての意味と使い道

日本ディープラーニング協会(JDLA)が2026年8月4日、AIガバナンスの第三者認証制度「C認証(AI Governance Core Certification)」の一般申請受付を開始しました。個別のAIツールの性能ではなく、組織としてAIを管理する体制を審査する制度です。中小企業がいま取得すべきかどうか、取らない場合でも使える点はどこかを整理します。

⏱ 忙しい人向け 3行まとめ

  • 事実:JDLAが8月4日にC認証の一般申請受付を開始。業種・規模を問わずすべての法人(自治体・公法人を含む)が対象で、有効期間は2年。先行して9社が取得済み
  • 意味:多くの中小企業にとって「今すぐ取る制度」ではない。ただし審査で問われる4項目は、社内のAIルールが十分かを測る実用的なチェックリストとして使える
  • アクション:取得検討は「AI関連のサービスを提供している」「大手との取引で体制を問われる」会社が中心。それ以外はまず4項目の自己点検から

発表の事実

JDLAが公表した内容の要点は次のとおりです。名称・数値は同協会の発表にもとづきます。

項目公表されている内容
制度名C認証(AI Governance Core Certification)
運用開始2026年8月4日(一般申請受付開始)
対象業種・規模を問わず、AIを開発・提供、または業務で利用・導入するすべての法人(民間企業・自治体・公法人を含む)
審査の対象個別のAIツールの性能ではなく、法人単位のAIガバナンス体制
有効期間2年間。満了時に更新審査
費用企業規模に応じて異なる(詳細は問い合わせ)
先行取得一般受付開始に先立ち9社が取得

審査で問われるのは、次の4つの中核指標です。

  1. ① 利用するAIの把握

    組織内でどのAIが使われているかを把握し、一元的に管理できている状態か。

  2. ② リスク対応組織の設置

    AI利用にともなうリスクを評価・対応する担当や体制が決まっているか。

  3. ③ リスクアセスメント

    使っているAIについて、どんなリスクがあるかを実際に評価しているか。

  4. ④ リスク対応

    評価した結果に対して、具体的な対応が取られているか。

📌

申請の流れと説明会

申請は「認定コンサルティング企業による現状確認・支援 → AIガバナンス体制の構築 → JDLAへ申請 → 審査 → 認証委員会による認証付与」という流れです。JDLAは2026年8月18日15:00〜16:30にオンライン説明会を予定しているとしています。参加要件・申込方法は変更される可能性があるため、公式の案内で確認してください。

中小企業にとっての意味

率直に言えば、従業員数十名の会社が今すぐ取得を目指す制度ではありません。費用は企業規模に応じて異なるとされていますが、体制構築の支援を受けて申請するという流れである以上、相応の時間と費用がかかります。「認証がないと取引ができない」という段階でもありません。

それでも押さえておく価値があるのは、次の2つの理由からです。

取得を検討する価値がある会社

AIを組み込んだサービスを提供している/大手企業・自治体との取引で「AIの管理体制」を問われ始めている/個人情報や機微な情報をAIで扱う業務がある。第三者の認証が説明の手間を減らす場面がある。

今は見送ってよい会社

社内の業務効率化にAIを使っているだけ/取引先から体制を問われたことがない。認証より先に、社内ルールと運用の実態を整えるほうが効果が大きい段階。

そしてもう一つ、見送る会社にとっても意味があるのが審査の4項目を「自社の点検表」として使えることです。とくに①の「利用するAIの把握」は、多くの中小企業でつまずいているところです。総務がChatGPT、営業が別のAI議事録ツール、現場が個人アカウントで無料のAIを使っている——という状態は珍しくありません。この把握ができていなければ、②〜④は着手のしようがありません。

ありがちな失敗:ルールの文書はあるのに、実態が分からない

「生成AI利用ガイドライン」をつくって配ったところで安心してしまい、実際に誰が何を使っているかは誰も知らない——という会社は多くあります。ガバナンスの出発点は文書ではなく棚卸しです。使用中のAIツールを一覧にするだけでも、契約の重複や、社外に情報が出るリスクのある使い方が見えてきます。まずは「一覧をつくる」ところから始めるのが現実的です。

今やるべきこと

認証制度の要件・費用・スケジュールは変更される可能性があります。最新の内容は必ず公式サイトで確認してください。「取るべきか、まだ早いか」の判断や、その前段の棚卸しからでも一緒に整理できます。

出典

※本記事は2026年8月17日時点の公開情報にもとづきます。制度内容・費用・開催予定は変更される可能性があるため、最新は公式サイトで必ず確認してください。

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